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【レポート】Beyond Blocks Summit Tokyo April 4th & 5th 2018
4/4、5に恵比寿で開催されたBeyond Blocks Summit Tokyo。
当イベントは半数以上が海外からの参加者で、全編英語。多方面から注目を集めている仮想通貨・ブロックチェーンイベントです。
日本からの登壇者は数名で、弊社代表の小林は、4/4の17時に行われたパネルディスカッション「ICO vs VC」にパネラーとして招待されました!
暗号通貨は、プロジェクトを立ち上げるための新しい資金調達手段「ICO」によって世界中に広まっています。これまでに何十億ドルもの資金を集めている一方で、失敗や詐欺、不十分なものも多くあります。
ICOは、従来のVC投資とどう比較できるでしょうか。
登壇者は、事業主としてICO、VCどちらも経験した弊社代表の小林をはじめ、VCの立場のパネラーもおり、興味深い議論が交わされました。
ここでは一部、質問に対する小林の回答に焦点を絞ってご紹介します!
◆なぜICOを実施したのか?
・仮想通貨・ブロックチェーンという世界規模での大きなトレンドに乗ることで、世界を変える事業であることをユーザーに印象づけられるため。
・サービスの価値はユーザー数に比例するが、トレンドにのることで市場からユーザーを集めやすく、通貨の価値も上がるため。
◆ICOを実施したあとにVCからも資金調達を行なったが、それぞれをどのように評価しているか?
・テーマがICO vs VCということで両者を比較すると、プレッシャーの違いが大きいと感じる。
・VCは、内的なプレッシャー。一方ICOは、外的なプレッシャー。
ICOは、実施した時点で多くのファンがつく。応援してくれているファンのために、チームがパーフェクトじゃなくても(当時は小林含めチームが3名のみだった)、開発を納期までにきっちり完遂させなければならない。ファンはプロの投資家ではないが、毎日、c0banの価値が上がることを気にかけてくれている。その分、我々は毎日プレッシャーを感じている。
VCの場合は、ある意味VCしか納期を知らないということもあり、プレッシャーは内的なものが大きいと思う。
◆そんなにプレッシャーが大きいなら、ICOを実施したことを後悔しているか?
・していない。ICOを成功させc0banのサービスをリリースできたことを誇りに思っているし、機会があればまたやりたいと思っている。
◆(会場からの質問)ICOを実施するには、セキュリティトークンかユーティリティトークンか、どのようなタイプのトークンが良いか?
・どれも本質ではない。莫大な数のICOがあるが、ホワイトペーパー、チーム構成、様々な情報が公開されていても、投資判断をするにはどれも不十分。プロダクトを見ることが大事だと考えている。これからICOでやっていくためには、ICOを始める段階で、サービス開始レベルのプロダクトがあることが求められてくると思う。
弊社は日本で初めてICO(※実施当時はICOという言葉が浸透しておらず、クラウドファンディングという呼び方もしております)を行い、実際にプロダクトをリリース、既に運用している実績があります。
「こばんちゃんねる」に関しては、2018年3月末には仮想通貨のトランザクション数に相当する月間c0ban獲得回数(≒動画完全視聴回数)が130万回を超え、実サービスとして多くの一般ユーザーの手元に行き渡っています。
ICOでプロダクトをリリースし、さらにトランザクションが100万単位で発生しているプロジェクトは、世界的にみてもレアではないかと自負しております。
今後もこの過程で得た知見を活かし、業界の発展に貢献してまいります!